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甲斐駒ケ岳からのひとこと

 

 

 〜北杜市の冬に「我慢」を強いない。35年先まで続く快適さの約束〜

「最近の家はどこも暖かいでしょう?」

そう聞かれることがありますが、私の答えは「いいえ」です。特に、冬の寒さが尋常ではない北杜市においては、国が定める省エネ基準をクリアしている程度では、到底「暖かい」とは呼べません。

代表であり現場監督の私、田中が、ShozenDesign(ショーゼンデザイン)の標準スペックを、あえて厳しいとされる「HEAT20 G1」に定めたのには、明確な理由があります。それは、流行や見栄えのためではなく、家を建てた後の「お施主様の人生」に対する、プロとしての責任を果たすためです。


1. 「国の基準」は北杜市では通用しない

現在、国が定めている最高ランクの断熱基準(断熱等級4や5)は、実は北杜市の標高や気象条件からすると、驚くほど低いハードルです。

氷点下10度の「リアル」に合わせる

国の基準は、あくまで日本全体の平均的な快適さを求めたもの。しかし、私たちが日々現場に立つ北杜市は、朝晩の冷え込みがマイナス10度を優に超えるエリアです。 「国の基準を満たしていますから大丈夫です」と言って家を引き渡し、住み始めたお施主様が冬の光熱費に震え、布団から出られないような思いをさせること。それはプロの仕事とは呼べないと私は考えます。 標高1000m近い高地であっても、暖房一台で家全体がじんわりと温まり、薄着で過ごせる。その「北杜市のリアル」に耐えうる最低限のラインこそが、私たちにとってのHEAT20 G1なのです。

2. 35年間の「光熱費」という住宅ローン

家づくりにかかる費用は、建築費(イニシャルコスト)だけではありません。住み始めてから毎月かかる光熱費(ランニングコスト)もまた、もう一つの「住宅ローン」のようなものです。

将来への「支払い」を減らす設計

断熱性能をG1レベルまで引き上げるには、確かに最初のコストは上がります。しかし、その差額は、住み始めてから数年、十数年の電気代の差で十分に元が取れます。 むしろ、これからのエネルギー価格の高騰を考えれば、高性能な家を建てることは、最も確実な「投資」であり「防衛策」です。 「あの時、もう少し断熱にお金をかけておけば良かった」とお施主様に後悔させないこと。35年、50年という長いスパンで家計を支え続けること。それが、大工である私の責任です。

3. 健康を守る「温度差」のバリアフリー

「暖かい」ということは、単に心地よいだけではなく、家族の「命」を守ることに直結します。

ヒートショックのない暮らしを

特に北杜市の冬は、リビングとトイレ、あるいは脱衣所の温度差が激しくなりがちです。この温度差こそが、血管に負担をかける「ヒートショック」の原因となります。 HEAT20 G1基準の家は、家全体を高性能な断熱材(厚みと密度にこだわったもの)で包み込むため、部屋ごとの温度差が極めて少なくなります。 「おじいちゃんもおばあちゃんも、真冬の夜に安心してトイレに行ける」 この当たり前の安心を、スペックという数字によって担保する。それが、住まい方アドバイザーの視点も取り入れた、私たちの家づくりの根幹です。

4. 代表・田中が「気密測定」を欠かさない理由

どれほど優れた断熱材(G1スペック)を選んでも、施工に隙間があればすべては台無しになります。

逃げ隠れできない「数値」の共有

私は現場監督として、一棟ごとに気密測定を行い、その結果を包み隠さずお施主様にLINEで報告します。 「今日の気密測定の結果、C値(隙間の面積)は0.〇でした。これは、家全体の隙間をかき集めても、名刺一枚分にも満たないということです」 「ここの隙間を埋めるのに、職人と一緒に3時間かけました。これでG1の性能が100%発揮されます」

こうした「泥臭い努力」をリアルタイムで共有するのは、スペックはカタログで作るものではなく、現場の職人の手で作るものだという自負があるからです。

5. 結論:数字の先にある「笑顔」のために

私たちがHEAT20 G1を標準にするのは、難しい計算式を自慢したいからではありません。

朝、起きた瞬間の空気が柔らかいこと。 お風呂上がりの湯冷めを気にしなくていいこと。 光熱費の請求書を見て、溜め息をつかなくていいこと。

そんな、日常の小さな幸せと安心の積み重ねが、G1という数字の正体です。 北杜市で生きるプロとして、そしてお施主様の人生を預かる大工として。私はこれからも、この「妥協のない基準」を守り抜きます。


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