〜数値だけのG1はもういらない。極寒の地で「本当に暖かい家」を作る条件〜
北杜市の標高1000m付近。ここは冬、気温がマイナス10度を下回ることが珍しくない「極寒の地」です。移住を検討されている方がまず気にされるのが「断熱性能」ですが、カタログに載っている「HEAT20 G1」という言葉だけで安心していませんか?
実は、同じ「G1」という基準でも、それを作る「断熱材の厚み」と「密度」の組み合わせによって、実際の暖かさと、数十年後の性能維持には大きな差が出ます。
今回は、代表であり現場監督の私、田中が、標高1000mの冬を確実に攻略するための、ShozenDesign(ショーゼンデザイン)流・断熱の極意をお話しします。
1. 厚みは「コート」、密度は「セーター」
断熱材を冬の服装に例えてみましょう。
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厚み: 重ね着するコートの分厚さ。
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密度: セーターの編み目の細かさ。
いくら分厚いコートを着ていても、編み目がスカスカのセーターでは風が通って体温が奪われます。逆に、薄いセーター一枚では、いくら編み目が細かくても北杜市の寒風は防げません。
標高1000mにふさわしい「黄金比」
私たちは、壁の中に詰め込む断熱材(高性能グラスウールやセルロースファイバー)の厚みを、この地域の気候に合わせて計算します。しかし、それ以上にこだわるのが「吹き込み密度」や「充填の精度」です。 標準的な住宅よりも高い密度で断熱材を施工することで、壁の中で空気が動くのを防ぎ、マイナス10度の外気が室内に伝わるのを徹底的に遮断します。
2. 「自重で沈まない」密度の重要性
ここが最も重要なポイントです。安価な断熱材を低い密度で施工すると、10年後、20年後に重みで壁の中で「ズレ」や「沈み」が生じることがあります。
壁の中に隙間を作らない「執念」
壁の上が数センチ空いてしまうだけで、そこは「熱の逃げ道(熱橋)」になり、そこから家全体が冷え始めます。 私たちは、吹き込み式の断熱材であれば、通常の1.5倍近い圧力をかけてパンパンに充填します。大工として壁を閉じる前に、手で触れて「跳ね返るような弾力」があるかを確認する。この「高密度施工」こそが、標高1000mの厳しい環境で、30年先も変わらない暖かさを約束するための絶対条件です。
3. 屋根と基礎。家の「上下」を固める
熱は「上」から逃げ、「下」から冷えます。
天井ではなく「屋根断熱」の厚み
私たちは天井に断熱材を載せるのではなく、屋根の勾配に沿って厚い断熱を施します。これにより、冬の暖かい空気が屋根裏に逃げるのを防ぎ、同時に夏の強烈な日射熱もシャットアウトします。 また、基礎部分には地面の冷たさを伝えない「基礎内断熱」を施し、魔法瓶のような空間を作る。この「上下の厚み」があって初めて、G1という数値は本物の心地よさに変わります。
4. 代表・田中が「壁の中」をLINEで撮り続ける理由
断熱材の厚みや密度は、家が完成してしまえば、どんなに目を凝らしても見ることができません。だからこそ、私は施工中の「今」を大切にしています。
「今日は断熱材の吹き込みを行いました。規定の密度を超えて、これだけぎっしり詰まっていることを確認しました」 「コンセントボックスの裏側など、細かい隙間も専用の部材で埋めています。写真を見てください」
こうした報告を毎日LINEでお送りするのは、お施主様に「私たちの家は、目に見えない場所まで誠実に作られている」という揺るぎない確信を持っていただきたいからです。数値(Ua値)を裏付けるための「証拠」を、私は一箇所ずつ丁寧に記録し、共有します。
5. 結論:標高に負けない、嘘のない断熱を
標高1000mの冬は、確かに厳しいものです。でも、正しい知識と誠実な施工があれば、家の中は半袖で過ごせるほどのパラダイスに変えることができます。
「G1だから大丈夫」ではなく、「この厚みと、この密度の断熱材が、この精度で入っているから大丈夫」。 そう自信を持って言える家づくりを、私たちShozenDesignは続けています。
「壁の中の暖かさ」、現場で確かめてみませんか?
カタログの数値では伝わらない、断熱材の圧倒的なボリューム感。 ShozenDesignでは、完成後には見ることができない「断熱施工」の現場見学会を随時開催しています。
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ShozenDesignのLINE公式アカウントでは、代表・田中が解説する「断熱材が沈まないためのチェックポイント」や、実際の室内温度の計測データを配信しています。 「標高が高い土地だけど、どれくらいの断熱が必要?」「薪ストーブ一台で温まる?」といった具体的な疑問も、チャットから代表へ直接お送りいただけます。 数値の先にある、本物の暖かさを。ShozenDesignと一緒に作り上げましょう。




