無添加住宅にする場合、家具や建具も無添加住宅のものを利用する必要がありますか?
A
無添加住宅の特徴は何といっても、
(1)合成接着剤や化学物質を排除することで室内の空気をきれいに
(2)合成接着剤を使わないことで家を長持ちさせる
というのがコンセプトです。
そうすることによって、健康な空気環境が手に入るということになります。
「24時間換気システム」というのはご存知でしょうか。
室内容積の空気が2時間に1回すべて換気される頻度で、新しい空気に換えないといけないという法律があります。そのため、現在の新築住宅にはすべて「24時間換気システム」が導入されています。
内壁がクロスの住宅や新築時の独特な香りは、合成接着剤や化学物質から出てくる匂いです。空気環境が悪いので、国が「2時間に1回換えてください」という法律を作りました。
無添加住宅では合成接着剤や化学物質を利用していませんので、実は、そもそも24時間換気は不要です。
ただ、量産店で販売されている家具から化学物質が出てくることがありますので、家具のご購入時には、意匠(デザイン)もさることながら、化学物質も気にしながらご購入いただけたらと思います。
建具(ドアなど)に関しても同じです。
無添加住宅オリジナルの建具は、合成接着剤を使わずに米のりを利用して作られています。お米をつぶして糊にした、昔でいう続飯(そくい)です。服についたらカチカチになる、あれです。
どこまでこだわりをもって家づくりをするかは、予算も関係してきますので、ご相談いただけたら幸いです。
(回答 田中善隆)