〜面積を増やす前に「動線」と「モノの住所」を整える。後悔しな い間取りの極意〜
「今の家が狭いから片付かないんだ。
新築して大きな納戸やウォークインクローゼットを作れば、
きっとモデルハウスみたいにスッキリ暮らせるはず……」
もし今、あなたがそう考えて間取り図を眺めているとしたら、
少しだけ立ち止まってください。
実は、整理収納の世界には残酷な法則があります。
それは、、、
「収納スペースを広げれば広げるほど、持ち物もそれに合わせ
ということです。
今回は、整理収納アドバイザー、住まい方アドバイザーの視点を取
広い家を建てたはずなのに「なぜかまた散らかる」という悲劇を防ぐための、本当の設計術についてお話しします。
1. 広いだけの収納は「ブラックホール」になる
新築の打ち合わせで「とにかく収納を多く!」と要望し、
3畳、4畳といった大きな納戸を作るケースは多いです。
しかし、これが落とし穴です。
〜奥行きがありすぎる棚の弊害〜
奥行きが深い収納は、手前に物を置くと奥の物を取り出すのが困難
また、年数が経つうちに、奥にしまったモノの存在さえ忘れてしま
多くの家づくりやリフォーム、片付け現場に携わってきた私は、
その奥底で何年も眠っている「忘れ去られた大量のモノたち」
を何度も目にしてきました。
整理収納アドバイザー、住まい方アドバイザーとしての教訓は、
「収納は量(面積)ではなく、管理できるかどうか(奥行きと
です。
私は、3畳の納戸を作るよりも、使う場所のすぐ隣に
「奥行き30から40センチの浅い棚」
を配置することを推奨しています。
この30から40センチという数値には根拠があり、
ただ当てずっぽうで述べている訳ではありません。
様々なモノを調査した結果の寸法です。
奥行きを制することで、出し入れしやすい収納が出来上がります。
パッと見てパッと取れる、数秒で片付く散らからない収納が実現し
この「管理のしやすさ」が、リバウンドを防ぐ武器になります。
2. 「汚部屋」の原因は、広さではなく「モノの住所」の欠如
私が過去に片付けの相談を受けたケースでも、
広い家に住んでいるのに部屋が荒れている、という例は少なくあり
その原因のほとんどは、広さ不足ではなく
「物の住所が決まっていないこと、物量の多さ」にあります。
〜数秒で戻せる「指定席」の設計〜
ハサミ、爪切り、郵便物、鞄……。
これらのモノが、リビングのテーブルに出しっぱなしになるのは、
戻すべき場所が「遠い」か「決まっていない」からです。
私たちは、設計段階でお施主様の持ち物を「持ち物リスト」を用い
サイズから使用頻度まで、徹底的にヒアリングします。
「この棚は、ご主人の通勤鞄専用です」
「ここにはスマホの充電器と、毎日の郵便物の仮置き場を作ります
家の中に、すべての物の「住所(指定席)」を細かく設定する。
家を広くすることよりも、
この「住所録」を完璧に作り上げることの方が、
片付けにおいては遥かに重要です。
その分、建築コストの削減にもつながります。
3. 無添加素材が教えてくれる「物の適正量」
私たちが大切にしている漆喰の壁や無垢の床。
これらの自然素材は、不思議と
「物を持ちすぎない暮らし」を促してくれます。
〜空間の質が、持ち物の質を変える〜
化学物質を一切出さない、澄んだ空気の家。
住み始めると、不思議と
「本当に大切にしたい物」
だけを側に置きたくなるものです。
「この美しい漆喰の壁を、物で塞ぎたくない」
「無垢の木の香りや肌触りを楽しみたいから、
床に物を置くのをやめよう」
素材が持つ本物の質感は、住む人の美意識を呼び覚まします。
整理収納アドバイザー、住まい方アドバイザーの知恵は、単にモノ
「素材を活かすために、自分にとっての適正量を知る」
ためのガイドラインになります。
4. 完成した後の「暮らしの余白」も大切にしています。
「今はここにお子様のランドセルラックを置く予定だけど、
将来的に他のモノの収納として使えるように」
家は完成がゴールではなく、
住み始めてから「整えていく」ものです。
人生の節目ごとに収納するモノも変化していきます。
フレキシブルな収納(後からでも変えられる収納)にしておけば、
その時々の暮らしに合わせて収納を最適化していけます。
5. 結論:「広さ」への投資を「質」への投資へ
「広くなれば片付く」という幻想を捨てたとき、
家づくりはもっと自由になります。
コンパクトでも、すべての物に住所があり、
家事動線が洗練された家は、
広いだけの家よりも遥かに豊かで、
心安らぐ場所になります。
汚部屋出身だった私だからこそ、断言できます。
〜片付けは、才能ではなく「仕組みづくり」〜
整理収納アドバイザー、住まい方アドバイザーの視点と、
建築士、現場監督、大工の確かな技術。
その両方を詰め込んだ無添加住宅ShozenDesignの設計
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