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甲斐駒ケ岳からのひとこと

写真の断熱材は、ウッドファイバーです。
調湿する断熱材には、セルロースファイバー、羊毛系断熱材、ウッドファイバーなどがあります。

 

ウッドファイバーをなぜ選んだかというと、蓄熱性能が一番高いからです。

そして、密度が高いので、隙間なくしっかり、詰め込めることができるからです。

 

断熱材の一番大事なところは、

様々な断熱材の特徴を熟知して、

断熱施工方法をマスターし、

気密や結露に関して知識がないと

 

はっきり言って、断熱材を選ぶ意味がないと考えています。

 

そもそも、防湿フィルム施工は、

内部結露の引き起こすきっかけに過ぎないと感じていて、

その背景には、湿気を通さない、構造用合板を使用して、

壁内が蒸れて、結露を起こし、木材腐朽菌が発生する悪循環になっています。

(外も内も一度入ったら湿度が抜けない仕組み)

 

そして、それを解決した通気工法ですが

そもそも、

サイディングの通気工法は基礎の外周長さに最大で18㎜空気層をとりますが、

(たまに15ミリのところもあるようですが、、、)

8mx8mの建坪だとしたら、32mx0.018m=0.576㎡しか空いていません。

 

ざっくり計算して、サッシ開口を30㎡とみても、

壁の総面積は150㎡ぐらいあります。(本当にざっくりとした計算ですけど)

 

本当に壁内の湿度が抜けているのか、知りたいのはやまやまですが、

圧力差でどこまで空気が動くか自分には??なので、謎です。

 

100年もつ耐久性ある住宅とは、湿度が内外通る、

昔でいえば、低気密な隙間風住宅。

現代でいえば、透湿抵抗が低い(湿度を通す)材料で仕上げた呼吸する壁だと感じています。

 

日本の住宅は耐用年数が26年と短いです。

内部結露による木材腐朽菌の発生を生み出し、

シロアリ等にも食べられる家?になっています。

 

そして、今の防水基準は、内外ともに壁内に水が入ることを嫌います。

壁内に水が入っても、

内部結露や木材腐朽菌に強く、乾燥により壁内が乾く構造を目指すべきだと

考えています。

また

サッシ開口廻りの防水テープは、

施工が難しく、毛細管現象を起こすことを防ぐべきだと考えています。

 

無添加住宅では、上部以外に防水テープを使用しません。

サッシ水切りの特許をとり、サッシ横から内部に水が入ることを前提として、

サッシ水切りで排出する仕組みになっています。

 

湿度を通す仕組み(呼吸する壁)についてご理解いただけたでしょうか。

 

最近、

外壁防水シートで、

壁内の湿気は外側へ抜けるけど、

外気側の湿気を通さない透湿シートを見つけてしまいましたので、

次回現場はそれを採用する予定です。

 

少し現場がこれから落ち着くので、

北杜市での無添加住宅の工事を通して、

色々ブログに書いていけたらいいかと思う朝を迎えました。

 

そして、来月から、自宅敷地に、今まで勉強してきたことを踏まえ、

パッシブハウスを取り込んだ、蓄熱型事務所を建築予定ですので、

ご興味がある方は、ぜひ遊びに来てくださ~い。